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6月, 2017の投稿を表示しています

ボーデ美術館のビザンチン美術 Bizantine Art in Bode Museum

ボーデ美術館も含めて、ベルリンの美術館は、第2次世界大戦の混乱の中で、多くの美術品を失った。 連合軍の爆撃で破壊されたものもあれば、その後の占領期間中に持ち去られたものもある。 持ち去られた美術品の多くは、その後、ドイツに返還されたが、一部は、今も戻ってきていない。 そうした失われた美術品が、当時の写真によって、ボーデ美術館の一角で、展示会が行われていた。 美術の歴史は、富と欲望、戦争と略奪の歴史でもある、ということが、そうした展示からひしひしと伝わってくる。 Including the Bode Art Museum, the Berlin Museum of Art lost a lot of artworks during the Second World War turmoil. Some were destroyed by Allied bombing, others were carried away during the subsequent occupation period. Many of the artifacts taken away were then returned to Germany, but some have not returned. Such lost art pieces were exhibited at the corner of the Bodi Museum of Art by the photographs at the time. The history of art is transmitted from such an exhibition as being a history of wealth and desire, war and plundering. ボーデ美術館は、ビザンチン美術においても、豊富なコレクションを誇っている。 12世紀にコンスタンチノープルで作られた、キリスト像のイコン。細かいモザイクで、威厳ある表情が、実に見事に表現されている。 The Bode Art Museum boasts a rich collection in Byzantine art as well. An

ボーデ美術館のドナテッロ、クラナッハ Donatello, Cranach in Bode Museum

ボーデ美術館のコレクションの中心は、中世ヨーロッパ美術だが、中世の終わりは、ルネッサンスと繋がっており、ルネッサンス期の巨匠の作品も目にすることができる。 これは、イタリアのドナテッロのレリーフ。 眠るようなマリアの表情が実に素晴らしい。それに比べると、幼子イエスの表情が、ちょっと微妙。 The center of the collection of the Bodi Museum is medieval European art, but the end of the Middle Ages is connected to the Renaissance, and we can also see works of the master of the Renaissance period. This is the relief of Italy's Donatello. The expression of Sleepy Mary is really wonderful. Compared to that, the expression of Jesus child is slightly subtle. こちらは、ドナテッロより50年ほどの後に活躍した、ロッセリーニョによる同じ聖母子のレリーフ。 マリアは、現代にもいそうなアヒル口の美しい女性で、キリストは やや済ました顔で軽く微笑んでいる。 This is relief of the same Virgin and Child by Rosellinho who was active after about 50 years from Donatello. Maria is a beautiful woman with a duck mouth that seems to be also in modern times, Christ smiles lightly with a slightly done face. クラナッハのアダムとイブ。 イブが蛇にそそのかされて、禁断のリンゴをアダムに進めている。 アダムは、乗り気のなさそうな顔だが、愛するイブにせがまれて、やがては禁断の実を口にしてしまうのだろう。 聖

ボーデ博物館のティルマン・リーメンシュナイダー Tillman Riemenschneider in Bode Museum

今回、ドイツに来て是非ともこの目にしたかったのが、ティルマン・リーメンシュナイダーの作品だった。 リーメンシュナイダーは、15世紀から16世紀に、ヴュルツブルグを中心に活躍した彫刻家。 ドイツ各地に残る古い教会には、リーメンシュナイダーの彫刻作品が数多く残されている。 このボーデ博物館のような場所に展示されているのは、小型の彫刻が多い。 This time, it was the work of Tilman Riemenschneider who came to Germany and wanted to see this by all means. Riemenschneider is a sculptor who was active mainly in Wurzburg from the 15th century to the 16th century. Many sculptures by Leemenschneider are left in the old churches remaining in various parts of Germany. There are many small sculptures that are exhibited in places like this Bode Museum. 大学の頃に、ドイツ語を学んでいた先生が、よく彼の話をしていた。 その後、日本で開催された展覧会などで、リーメンシュナイダーの作品を何点か目にする機会があった。 リーメンシュナイダーの作品の特徴は、何と言っても、あの独特の人々の表情だろう。 A teacher who was learning German when I was a university was often talking about him. After that, at the exhibition held in Japan, we had the opportunity to see a few of Raimenschneider's work. The characteristic of Riemenschneider's work is, by a

ボーデ博物館の中世ヨーロッパ芸術 Sculpture Collection in Bode Museum

ボーデ博物館は、中世ヨーロッパで教会などに飾られていた彫刻、ビザンチン芸術、そしてコインのコレクションなどでよく知られている。 最初は、ドイツやフランス、オランダなどの地方の、中世からルネサンスにかけての祭壇画や彫刻などが展示されていた。 The Bode Museum is well known for sculptures, Byzantine art, and collections of coins which were decorated in churches in medieval Europe. At the beginning, altarpieces and sculptures from the medieval to the Renaiss were exhibited in rural areas such as Germany, France and the Netherlands. なんとも微笑ましい、ユニークな子供、あるいはキューピットの彫像だが、下にある植物などを考慮すると、何か哲学的なテーマが隠されているようにも思えてくる。 It is a funny, unique child, or a statue of Cupid, but considering the underlying plants etc, it seems like a philosophical theme is hidden. 聖人、騎士、悪魔、怪物などが、驚異的なテクニックで彫られている、象牙の彫刻。 写真の拡大して見てみると、下の方にいる悪魔たちの細かい表情まで、実に細かく表現されている。 Sculptures of ivory whose saints, knights, demons, monsters, etc. are engraved with amazing techniques. Looking at the photo in magnified view, the detailed expression of the devils who are in the lower person is expressed very finely. 彫刻と絵画が一体化した祭壇画。

ボーデ博物館へ Going to Bode Museum

続いて、すぐ隣にある、ペルガモン博物館や新博物館のすぐ近くにある、ボーデ博物館へ向かった。 特徴のある建物で、ベルリンの博物館等を紹介する写真には、このボーデ博物館の建物が写っていることが多い。 Next, I went to the Bode Museum, which is located in the immediate vicinity of the Pergamon museum and the new museum next door. In a characteristic building, photographs introducing museums in Berlin etc. often show the buildings of this Bode Museum. このドームが正面の入り口になっていて、このドームの後方に、2階建ての建物が続いている。 This dome is the entrance to the front, behind the dome is a two-story building. シュプレー川の中州の先頭にこの博物館は建てれらている。橋の向こうには、こちらもベルリンを代表する、旧東ドイツの電波塔が見える。 This museum is built at the beginning of Nakasu of the Spree River. Beyond the bridge, you can see the former East German radio tower, again representing Berlin. 入り口を入ると、正面のフリードリッヒ・ウィルヘルム1世の勇壮な彫像が、来場者を出迎えている。 このウィルヘルム1世は、いわゆるフリードリッヒ大王(2世)の父親に当たる。 ウィルヘルム1世は、かつてのプロイセンの第2代の王と言われる。 父親のフリードリッヒ1世の後を継いで、プロイセンを強国にするための様々な施策を行った。兵隊王と呼ばれている。 性格的には、かなり細かい性格だったようで、国政は勿論のこと、臣下の生活についてまで、いちいち細かい指示をしたという。 息子で後を継ぎ、プロイセンをヨーロッパの

新博物館でランチ Lunch at Neues Museum Berlin

新博物館は、2009年にリニューアル・オープンを迎えたが、まだ所々では、改修が続いていた。 The new museum reopened and renewed in 2009, but still in some places the renovation was continuing. 館内を巡っていると、古い部分と、新しく回収・補強された部分などが、そのままむき出しになっている。 When going around the hall, old parts and newly recovered / reinforced parts etc are exposed as it is. 博物館の建物のちょうど真ん中に当たる部分は、吹き抜けの空間になっている。 両側の壁には、昔の建築がそのまま使われているが、天井や、階段などは、新しく作り直されている。 私が訪れた当時、隣のペルガモン博物館とこの新博物館は大規模な改修中だったが、将来は、これとやはり同じ敷地にある旧ナショナルギャラリーが、同じ入り口から入り3つの施設に入館できるようになるという。 この博物館等に限らず、ベルリン全体で、工事中の風景をよく見かけた。 1989年にベルリンの壁が崩壊し、それ以来、失われた時間を取り戻すかのように、ベルリンの街全体が、現代の最先端の都市として生まれ変わろうとしているようだ。 The part which hits just in the middle of the building of the museum is a space of a colonnade. On both walls, old buildings are used as they are, but ceilings, stairs and the like are being rebuilt newly. At the time of my visit, the neighboring Pergamon Museum and this new museum were undergoing extensive renovation, but in the future the old National Gallery on the same

新博物館の古代ヨーロッパ美術 Neues Museum Berlin - Ancient European Art

新博物館には、古代エジプト以外にも、古代ヨーロッパの文物も数多く展示されていた。 In addition to ancient Egypt, a number of ancient European artifacts were also displayed in the new museum. これは、古代ギリシャのレリーフだろうか。吹き抜けの壁に、ずらりと展示されていた。 トロイの遺跡を発掘したことで有名なシュリーマン。そのシュリーマンが所有していた文物も、この博物館には保管されている。 第2次世界大戦の混乱の中で、シュリーマンの発掘品に限らず、ベルリンの美術品の多くがソビエト軍によって持ち去られた。 戦後にその多くは返還されたが、一部は、現在もその行方が分からないという。 Is this an ancient Greek relief? It was on display on the wall of the colonnade in a row. Schlieman, famous for excavating Troy ruins. The cultures owned by that schlieman are also kept in this museum. Amidst the turmoil of World War II, much of Berlin's artworks were taken away by the Soviet army, not just the excavations of Sulliman. Many of them were refunded after the war, but some said that they still do not know where to go. 現在のドイツにあたる地域で作られた木造。 何かの神様を模ったものだろうか。日本の木造の仏像のように見える。 Wooden made in the current German area. Iimitated something of God. It looks like Japanese wooden statue of Buddha. 古代ギリシ

新博物館の古代エジプト美術 Neues Museum Berlin - Egyptian Museum

ペルガモン博物館に続いて、すぐその隣にある、新博物館を訪れた。 この建物は、第2次世界大戦の連合軍の空爆で破壊されて、博物館として再開されたのは、なんと2009年になってからだった。 この博物館が出来た1850年頃には、新しい博物館だったので、名前は新博物館と呼ばれるが、現在ここに展示されているのは、古代エジプトや古代ヨーロッパの文物が中心なので、名前と展示内容がミスマッチな感じがする。 Following the Pergamon museum, I visited a new museum next to it. This building was destroyed by the bombing of Allied Forces of World War II and it was restarted as a museum, in 2009. As the museum was built around 1850, it was a new museum, so the name is called a new museum, but now the exhibits are centered around ancient Egyptian and ancient European artifacts, so the name and exhibit contents I feel a mismatch. この博物館の見所は、古代エジプトの様々な文物。 レベル0、1、2、3という4つのフロアがあるが、レベル0の全てと、レベル1、2の半分ほどは、古代エジプトのコーナーになっている。 Highlights of this museum are various cultures of ancient Egypt. There are four floors level 0, 1, 2, 3, but all of level 0 and about half of levels 1 and 2 are corner of ancient Egypt. 古代エジプトのファイアンスという色のついたセラミックで作られた、カバなどの可愛らしい動物たち。 当時のエジプトでは、こうした動物のオブ